2013年総会報告

学術講演会

 第31回淑瞳会が、平成25年7月6日、神戸ポートピアホテルで17時から開催されました。

 第1部の学術講演会は、「症例から考える黄斑疾患」を大阪大学医学部眼科学教室 学内講師の沢美喜先生に、「日常よくある角結膜感染症をすべて解決するための話」を星ヶ丘厚生年金病院 佐々木香る先生にご講演頂きました。

 沢先生には、光干渉断層計(OCT)や、造影剤を使用せずに網膜色素上皮の状態を評価できる眼底自発蛍光撮影の画像をたくさん見せて解説していただき、黄斑疾患症例から、OCT、眼底自発蛍光をどのように活用して診療に役立てているか紹介していただきました。座長は沢先生とは大阪大学の同じ医局の兵庫県立西宮病院の岩橋佳子先生にしていただきました。

 佐々木先生には、角結膜感染症例を数多く提示していただき、主に診断に重きをおいて解説していただきました。「涙小管炎」、「ニューキノロン耐性菌による結膜炎」、「眼瞼炎合併結膜炎」、「上皮型ヘルペス」、「アメーバ」、「カタル性潰瘍」、「薬剤毒性角膜炎」、「マイボーム腺炎角膜上皮症」など、抗菌剤と角膜保護剤のみでは治らない日常診療でよくある迷いやすい症例における診るべきポイントを整理していただきました。座長は神戸大学の山田裕子先生にしていただきました。

 さわやかなお2人の講演で、しっかりと頭の中を満腹にして学術講演会は終了しました。

 
第31回淑瞳会のご案内(PDF)


講演抄録(PDF)
宮崎 千歌