2012年総会報告

ミニコンサート

 兵庫県眼科医会第30会淑瞳会が平成24年7月7日の七夕の日に行われました。

 今年は当会発足30周年記念ということもあり参加される会員の先生方に喜んで頂けるにはどうすれば良いか、と準備スタッフの先生方と話し合いました。その際、栗本康夫先生がピアノコンクールで優勝されたとお聞きし、今年の30周年記念には是非栗本先生に演奏していただきたい、ということで演奏をお願い致しました。淑瞳会の当日配布されたパンフレットを見ると講演者プロフィールと演奏者プロフィールには栗本先生のご経歴が掲載されていました。(講演会と演奏会の両方に出て頂きました。)私がこれを見て驚いたのは演奏者としてのご経歴です。様々なピアノ演奏家に師事、京都大学在学中には演奏活動をされ1992年には京都にてピアノソロリサイタルを開催され新聞にも掲載され、ピアノ専門誌で好評を博したとのことです。そして2009年、2011年にはそれぞれPTNAピアノコンクールグランミューズB2部門(40歳以上のアマチュア対象)、A2部門(40歳以上のプロとアマチュア対象)で全国優勝されました。現在は出勤前に毎日30分の練習をされているそうです。

 さて、前置きが長くなりました。当日の演奏会に準備させて頂いたピアノはあのSTEINWAY です。素人の私でも、このピアノのことは知っていました。しかもよく見ると「ART-VINTAGE 1908NEW YORK」と書かれています。何やらスタンウェイの中でも特別な逸品だと感じます。そうして演奏会が始まりました。
今回のプログラムはテーマ「ヨーロッパ、西から東へピアノ音楽の旅~スペイン・ドイツ=ハンガリー・ロシア」と題して3曲の演奏です。


曲目は
●エンリケ・グラナドス:演奏会用アレグロ
●フランツ・リスト:イゾルデの愛の死(ワーグナー)S.447R.280
●セルゲイ・プロコフィエフ:ピアノソナタ 第3番 イ短調「古い手帳から」作品28
です。

 また、演奏の合間には栗本先生自ら、曲にまつわる面白いエピソードや解説をしていただき、聴衆の皆さんも演目に対する親しみを増し、そして理解を深めることができました。演奏の最期にはアンコールも1曲ご披露していただきました。演奏のあと、お礼の気持ちとして淑瞳会/近藤陽子先生から花束贈呈がありました。その際、栗本先生の汗が輝いていました。演奏家としての一面に触れることができとても感動した、素晴らしい演奏会となりました。

 司会進行役だった私の感想になりますが例年、ミニコンサートと美味しいお食事をしながら歓談していただきます。今年はより一層寛いだ明るい雰囲気の中、皆さん楽しく交流されていたと感じます。特に今年は男性会員の先生方が多く参加してくださり、場が一層盛り上がったと感じています。今後も多くの男性会員の先生方の参加をお待ちしております。また巷の噂では「淑瞳会は敷居が高い」と聞きますが、実際に初めて参加された先生方にお訊きすると「想像とは違い、特に敷居が高いと感じなかった。」とのことです。スタッフとしてはとても嬉しい言葉です。

 淑瞳会は普段仕事などで忙しい私達が一同に集まることができる貴重な機会だと思っています。そして医師としてがんばっているけれども、その前に一人の女性として輝いていたいという皆さんの女子力向上の場にもなっていると密かに感じています。

 今回参加された先生方、誠にありがとうございました。30周年という節目を迎え、来年はさらに多くの先生方にご参加して頂ければ嬉しいな、と思っています。

 
演奏会の様子


STEINWAYを奏でる栗本先生


花束贈呈の様子
深森 史子